【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
う、ウソ……。
私が抱き着いた人物は、蒼空ではなかった。
「あ、青山くん……」
そう、女子の王子様、青山くんだったのだ。
ひぇええええ!!!
私ってばなにしてんのバカあああああ!!!
慌てて青山くんから離れる。
「ご、ごめんなさい!!!お、幼なじみと人違いしちゃって……本当にごめんなさいっ!!」
私は恥ずかしくてそう言ってすぐ逃げた。
や、やらかした……。
あんまり人いなかったから見られてないとは思うけど……はぁ……。
青山くん、すごくビックリしてたし……。
もう本当ごめんなさい。
心の中で何回も謝った。