【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「俺も大丈夫」
「勇吾も無茶すんなよなー、いくら心瑠ちゃんが好き……んぐっ」
余計なことを言おうとした颯希の口を手で塞いだ。
「颯希黙れ」
「ごめんなさい」
はぁ……ったく、颯希ある意味怖ぇーよ。
「てか、なんか用事?」
俺は話題を変えた。
「あ、体育祭の各競技の選手決めてないから決めなきゃと思いまして」
あー、そういや今日提出だったな……めんどくせぇ。
「あー、それならHRのときにみんなに言って休み時間にでも決めようぜ」
「そうですね!了解です!」
心瑠の笑顔にドキッとする。
「じゃ、またあとで!」
教室の中に去っていく心瑠。
「心瑠ちゃん、マジ可愛い……天使だな……」
デレデレする颯希にイラッとする。
「颯希ぶっ殺すぞ」
「ご、ごめんなさい!!!ウソです!!!」