【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「いやー、ついに本番だねー」
隣で地面に座っている結季ちゃんが言った。
「早いなぁ……」
時間は過ぎ、体育祭当日。
はぁ……なんか色々不安だな……。
入場行進と開会式が終わり、競技が始まる。
「どうしたの?そんな不安そうな顔して」
「あ、いや……」
「リレー、楽しみ~っ!ね?心瑠」
「え」
結季ちゃんには青山くんにされた命令を話したんだけど、すっごく楽しみにしてるんだよね……。
私はこんな不安なのに!!!
他人事だと思って……。
まぁ、他人事なんだけども。
別に付き合いたくないワケじゃないんだよ……?
青山くんが私のことをどう思ってるのかがわかんなくて……だから……。
私なんかが、本当に付き合っちゃっていいのだろうか?