【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
青山くんは私の言葉に一瞬びっくりした顔をして、笑顔になった。
「………さんきゅ」
「……っ」
わ、私ってばなんでこんなこと……っ
「で、では!」
逃げるように青山くんの目の前から立ち去った。
な、なんであんなこと言っちゃったんだろう……?
勝手に口が動いて……。
「は、ハチマキどうぞっ!」
混乱しながら最後のハチマキを野田くんにハチマキを渡す。
「……横谷、顔赤いけど大丈夫?」
「え!?」
う、ウソ!?
「そ、そんなことないよ!あはは……じゃあね!」
よし……配り終わった~……。
「た、ただいま結季ちゃん」
「おかえり~……って、どうしたのその顔。熱中症!?」
ま、まだ顔赤い!?