【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「みんなー、2列になってー」
みんなが縄の中に入れるように、2列になる。
ドキドキしてきた……跳べる、かな?
ピピ―――ッ!!!
「せーのっ!」
笛の音と同時に委員長の掛け声で跳び始める。
「いーち、にー……あぁ……」
何回も跳びなおすけど全然続かない……。
「全然続かないね」
隣の結季ちゃんが溜息をつく。
もうダメかも……。
「みんな、落ち着け!焦っちゃダメだ。隣のヤツと手を繋いで心を1つにして……!!!」
委員長がみんなに向かって叫んだ。
「心瑠」
「結季ちゃん……!」
差し出された結季ちゃんの手を握る。
「行くぞ!せーの!!!」