【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「いーち、にーい、さーん……」
さっきまでは跳べても2回だったのに、どんどん跳べてる……!
みんなの心が1つになってるんだ……。
「じゅーきゅー、にじゅう!……」
やばい……疲れてきた……。
でも……跳ばなきゃ……!
1回でも多く……!
「にじゅうはーち、にじゅきゅー、さんじゅう!さんじゅういー……あぁ……」
30回を超えたところで、縄はストップした。
「やった!30回!」
「これ、優勝じゃね?」
「みんな、頑張ったな!」
大縄に参加しているクラスメイトはみんなハイタッチをしていた。
ピピ―――ッ!!
『はい、そこまで。回数の収集します。生徒はしばらく待機』
「これ、優勝いけんじゃね?」
「ふぅー……疲れた……」
私も疲れた……でも、頑張ってよかった。
心を1つにすると、こんなに跳べるんだ……。