【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「心瑠」
「青山くん!」
「心瑠、頑張ったな」
私の頭をポンポン撫でた。
ドキドキ高鳴る胸。
そして、すごく安心した。
「はい……!すっごく嬉しかったです……!」
優しいのはみんなの前だからか、それとも本音なのか……まぁ、いいや。
「運動音痴とは思えないほどの跳びっぷりだった」
「……っう、運動音痴は余計ですっ」
もう、せっかく優しいなって思ったのに……!
「ちょっと~こんなとこでイチャつかないでよね?青山くん」
結季ちゃんが青山くんを肘で突っつく。
「私の心瑠なんだからあんまりベタベタしないでくれるかな?」
「ごめんだけど、俺の心瑠だから」
なんだろう……2人とも笑ってるのに目が笑ってないっていうか……怖い。
「あの……2人とも……?」
「「なに」」
「ひぃい……!なにもないです!!!」
怖くて2人の間には入れそうにありません。