【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「心瑠……っ」
大好きな心瑠だった。
「あの……お疲れ様ですっ」
抱き着きながら上目づかいでそう言ってきた心瑠に、ドキッとする。
「1位……すごかったです!それに……」
「ん?」
「蒼空に勝ってくれて……ありがとうございますっ……ひゃっ!」
ほっぺたをピンクに染める心瑠が愛おしくて、一旦心瑠を背中から引きはがして抱きしめた。
「当たり前だろ?それより、お前俺がアイツと約束してること……」
「リレーが始まる前に蒼空に聞いたんです。ほんと驚きました……」
「てか……なんで俺を応援したんだ?」
俺から解放されて嬉しいはずなのに……。
「青山くんと関われなくなるなんて、やだからです」
「え?」
「青山くんといると楽しいです」
ヤバい、俺すっげぇ今、心瑠が可愛すぎて死にそう……!