【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「……へぇ、じゃあみんなが見てないとこでならいいんだ?」
顔を真っ赤にする心瑠をからかいたくなる。
「そ、そんなこと言ってないですっ」
「ふっ……まぁ、誰も見てないとこでしてやるよ」
「……っもう!青山くん、からかわないでください……っ!」
今は我慢するか……。
「あ、そーいや心瑠。俺の彼女になるよな?」
その約束、忘れてた。
それが俺の1番の目的なのに!
「……はいっ」
少し心瑠が嬉しそうに見えたのは気のせい……だよな?
「あの、青山くん」
「ん?」
「そろそろ……離してもらっていいですか?」
なにを言い出すかと思えば……離したくないに決まってんだろ。
「イヤだ。心瑠から抱き着いてきたんだろ?」
……ん?
心瑠から抱き着いてきたってそれって……信用してくれたってことか?
「離してください~~っ!!」
「絶対離さねぇ」
なんやかんやで最高の体育祭になった。
あとは心瑠を……
俺に惚れさせるだけ、だな。