【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「はーい、席に着けー。ホームルーム始めるぞー」
担任が教室に入ってきて、結季ちゃんは自分の席に戻っていく。
担任の連絡事項に耳を傾ける。
あぁ……早く帰りたい。
そう思ったとき。
「はい、今日の教室掃除当番は横谷と……青山。しっかり掃除するように」
へ!!?
い、今……横谷と青山って言った……?
「いいなぁ、横谷さん」
「私も青山くんと当番がよかった……」
クラスの女の子たちからそんな声が聞こえる。
いやいやいやいやどうなってるの!!!
掃除当番、なにがどうなってそんな私と青山くんという組み合わせに……。
結季ちゃんの方を見ると『ファイト』と笑いながら口パクで言われた。
結季ちゃん、絶対面白がってる……。
今日、あんなことがあって気まずいのに……。