【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「もう……じゃあ私1人で行くわ」
結季ちゃんが折れた様子。
「えぇ!結季ちゃん~~っ!」
結季ちゃんも一緒に行きたいよ~!
「じゃ、結季ちゃん。俺と一緒に行かない?」
そう言ったのは、颯希くんだった。
「そーだよ!4人で行こう!」
4人なら偶数でいい感じだよね!
「え~……私、いきなりちゃん付けしてくるような、チャラい人無理」
「ガーン……そんなこと言わないでよ、結季ちゃん!」
なんだかこの2人、意外と気が合いそう。
「よし、行くぞ」
「うん!」
そして4人でカラオケ店まで向かった。
前に私と青山くん、後ろに結季ちゃんと颯希くんで歩いている。
「ねぇ、結季ちゃんって彼氏いるの?」
「………なんで答えなきゃいけないの。セクハラよ、セクハラ!」
「セクハラじゃないよ~~っ」
結季ちゃんと颯希くん、仲良さそうでよかった。