【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「まぁ、その辺にテキトーに座って」
「は、はい」
俺の言う通り、床にちょこんと座る心瑠。
俺は自分のベッドに座った。
「………」
「………」
なんだ、この空気。
なんか話さねぇと……。
バリバリバリッ―――
「ひゃ……っ!!」
雷の音に心瑠が耳を塞いだ。
「うぅ………っ」
涙目になりながらべそをかく。
「心瑠、こっちに来い」
そんな心瑠をこっちに来るように呼んだ。
素直に俺の隣に座った心瑠の後ろに移動して、後ろから心瑠を抱きしめた。