【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「あ、あ、青山くん……っ」
「うるせぇ、大人しく俺に抱きしめられてろ」
「はい……っ」
バリバリ―――
「きゃ……っ!」
雷が鳴り、俺の腕をぎゅっと掴んだ。
しばらく雷に怯えていた心瑠が大人しくなったかと思うと、俺の胸に頭を預けてきた。
「心瑠……?」
「スースー……」
心瑠、寝てる……。
ほんっと、無防備なヤツ。
心瑠をベッドの上に寝かせる。
「心瑠……好きだ」
と、そんなことを言いながら心瑠のさらさらな髪の毛に触れる。
「ん……っ青山くん……」
「……っ!」
慌てて、手を引っ込める。
起きた……?