【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「もう、夕日出てますね」
家の外に出て、空を見上げる。
「そうだな……」
「わ!あそこ、虹出てます!」
心瑠の指さした方向に、綺麗な虹が出ていた。
「夕日と虹……すっごく綺麗です!青山くん!この景色を背景に写真撮りましょう!」
「え?」
カバンからケータイを出した心瑠は近くにあった塀にケータイを立てた。
「はい、じゃあ押しますよ!」
「お、おう」
心瑠に言われるがままにケータイの方を向く。
「押しました!5、4、3……ひゃっ!」
俺はどうしたらいいかわかんなくて、心瑠に抱き着いた。
パシャ――――
「あ、青山くん……」
「写メ、確認しようぜ」
戸惑う心瑠のケータイを取って、確認する。