【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「ねぇ、結季ちゃん!俺と付き合ってよ~!」
「はぁ?だから昨日から言ってるでしょ?チャラい人は嫌いだって」
「俺、これでも一途なんだよ!?」
「あっそ」
2人のやりとり見てると、なんだか和む。
毒舌な結季ちゃんとストレートな颯希くん。
うん、絵になる!
「心瑠、嬉しそうね?」
「だって結季ちゃんと颯希くんのやりとりが面白くて……」
「……面白くない!てか、昨日青山くんとなにしてたのよ?」
少しにやっとして私に言った。
「え、っと……」
昨日は雷で……怖いからって相合傘して……それから青山くんの家に行って……。
わぁあああ……思い出すだけで恥ずかしい。
「そーいえば昨日、雷だったよね?なにかあったんじゃないの?」
う……結季ちゃん鋭い……。
「べ、別に、青山くんの家に行っただけだよ!」
「「えぇ!?」」
普通に答えたら、結季ちゃんと颯希くんが声を揃えて驚く。
なにか問題でも……?