【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「青山くんの家に行ったの……!?」
「うん」
「大丈夫!!?なにもされなかった!!?」
私の両肩を掴んで前後に揺らす。
「そっか、勇吾もう心瑠ちゃんを家に連れ込むようになったか」
颯希くんも意味深なことを言っている。
「なにもされてない、よ?私、寝てたし」
「はぁ!?寝てた!?青山くんの家のどこで!?」
結季ちゃんはさらに大きく目を見開いた。
「え?青山くんの部屋のベッド……」
なにか問題でもあるの……かな?
「マジかよ……勇吾……よく我慢したな……」
「青山くんを我慢させるなんて、心瑠も小悪魔ね……」
2人はよくわからないことを言っている。
「?」
「勇吾、相当心瑠ちゃんが好きなんだな」
青山くんが私を……?
「ぜ、絶対ないよ!!私、ドジだしバカだし……」
颯希くんならたぶん、両想いで付き合ってるワケじゃないって知ってるだろうから、そう言った。