【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
Seventh*Kiss
野田くんの秘密【心瑠サイド】
「はーい、じゃあ今日の掃除当番は野田と横谷。よろしく」
帰りのHR、担任の声が教室に響いた。
うわぁ~……今日掃除当番か……。
野田くんと一緒か。
「じゃ、これでHR終わり!かいさーん」
はぁ……掃除めんどくさいなぁ……。
「心瑠」
青山くんが私に話しかけてきた。
「今日、一緒に帰ろうぜ。掃除終わるまで俺、昇降口で待っとくから」
「いや、今日は大丈夫です!青山くんは先に帰っててください」
待たせるのもなんか悪いし。
「え、でも……」
「本当に大丈夫です!私のことは気にせずに帰ってください」
私の言葉に青山くんは不機嫌そうになった。
なにか気に障ること言っちゃった……?
「………アイツと掃除当番だったから心配だっただけなのに」
少し声が小さくて聞こえなかった。
「じゃ、俺帰るわ」
「さ、さようなら……」
カバンを持ってさっさと教室を出て行ってしまった。