【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言






「で、さっき理由聞いてきたんだけど……昨日、野田となにかあったみたいだ」




「あー、そういえば掃除当番だったね。もしかして2人でイケナイことでもして……」




「お前、マジでぶっ殺すぞ」



思いっきり颯希の頭を叩いた。



「冗談に決まってんだろ……そんな怒んなよ!」



「冗談でもやめろ」



今の俺にはその冗談は少しキツイ。



「で?野田と心瑠ちゃんになにがあったのか……よし、調べよう!ってことで俺、他のクラスに行ってくるー!」



颯希は颯爽と教室を出て行った。



まぁ、アイツはあぁ見えて結構いいヤツだから、なにか情報を得て帰ってくるはずだ。




「勇吾――っ!!!」



すると、颯希は5分もしないうちに帰ってきた。



「はや……」



「アイツのこと、同じ中学のヤツに聞いてきた!アイツ、中学のときからあんな感じだったらしいんだけど……1つ、面白いこと聞いちゃったんだよね」



「なに?」



面白いこと……?
< 183 / 328 >

この作品をシェア

pagetop