【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言





「野田って1人妹がいるらしいんだけど、すっげぇ過保護なんだって」



アイツがシスコン……?
なんか意外。



………って。



「そんな情報いらねぇーよ!」



「えー、すげぇ面白いじゃん」



確かに面白いけど……そんな情報は今必要ない。




「……で?情報そんだけか」




「うん、あとはなにもなかった」




何じゃそりゃ……。
少し期待した俺がバカだった。




「ねぇ、もう結季ちゃんとこ行ってもいい?」



「ダメだ」



「え~~っ」




キーンコーン―――



「はぁ……休み時間終わっちゃったじゃん!じゃ、俺自分の席に帰るわ」




颯希は肩を落としながら自分の席に帰った。



ちょっと、悪いことしたかもな……。
< 184 / 328 >

この作品をシェア

pagetop