【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「野田って1人妹がいるらしいんだけど、すっげぇ過保護なんだって」
アイツがシスコン……?
なんか意外。
………って。
「そんな情報いらねぇーよ!」
「えー、すげぇ面白いじゃん」
確かに面白いけど……そんな情報は今必要ない。
「……で?情報そんだけか」
「うん、あとはなにもなかった」
何じゃそりゃ……。
少し期待した俺がバカだった。
「ねぇ、もう結季ちゃんとこ行ってもいい?」
「ダメだ」
「え~~っ」
キーンコーン―――
「はぁ……休み時間終わっちゃったじゃん!じゃ、俺自分の席に帰るわ」
颯希は肩を落としながら自分の席に帰った。
ちょっと、悪いことしたかもな……。