【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
HRが終わり、授業が始まるけど全く頭に入ってこない。
ふと、隣に目をやると心瑠は前を向いてボーっとしていた。
心瑠は今、なに考えてんだろうな……。
俺と別れて少しでも悲しいって感じてくれてるか……?
もしかしたらもう、もとの関係に戻りたくないって思ってるかもしれない。
「はぁ………」
俺はもうネガティブなことしか考えられなくなって、机に伏せた。
そして気が付けば眠りについていた。
―――――――
――――
―――
「―――ご!おい、勇吾起きろって!」
「ん……さ、つき?」
颯希に体を揺すられ、目を覚ます。
あれ、いつの間にか寝てた……。
「もう、昼休みだぞ?」
……っウソ!
慌てて時計を見るともう昼休みの時間だった。
俺、どんだけ寝てたんだ……。