【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
しかし、全く情報を得られないまま、5日も経ってしまった。
「全く情報入ってこないな……」
颯希が悔しそうに溜息をついた。
「あぁ」
「そーいえば今朝、結季ちゃんに心瑠ちゃんからなにか聞いてないか聞いてみたんだけど、なにも教えてくれないって言ってた」
親友にも言えないほどのことがあったのか?
「はぁ……もうわっかんねぇ……」
「なにも情報がないと野田になにも言えないしなぁ……」
心瑠は俺と別れたからって、野田と付き合ってるとか仲良くしてるとかそんなことは全くない。
前と同じような感じだ。
だから、野田は関係ないのか……?と思えてきた。
「なにか調査する作戦考えないと……」
颯希、ここまで親身になってくれるとは思わなかった。
ありがとな、颯希。
「なんだよ、勇吾」
「別に」