【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「はぁ……っはぁ……っ」
連れてこられたのは学校の裏の公園。
誰もいないからすごく静かだった。
「あの……っなにしてるの……?」
「アイツがもうすぐここに来るはずだ」
「え……?」
すると、息を切らした青山くんが公園に入ってきた。
「なんでこんなとこに……っ」
息を整えながら、青山くんが言った。
「別に?学校で騒ぎになったら困るからこっちに移動しただけ」
「騒ぎって……?」
「青山が俺に話があるっていうから。どうせ横谷関連だろうと思って」
話………?
「野田、お前は心瑠を脅してんのか?」
「……別に、俺の復讐に協力してもらってるだけ」
復讐って……もしかして、前に言ってた“恨み”の復讐……?