【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「もう、私関連で人を傷つけるのはやめて……っ」
「……っカリン、ごめん……っ」
話が大体はわかった。
野田くんは妹さんのためにこんなことをしたんだね。
「……青山先輩、本当にすいませんでした。そして彼女さんも」
「青山……横谷……悪かった」
妹さんと野田くんが頭を下げる。
「……っあ!彼女さん、腕にケガが……!うちに来てください!!」
「え、だ、大丈夫ですよ!」
まだ少し痛むけど……。
少し切っただけだからすぐ治ると思う。
「家、すぐそこなんです。来てください!」
「え、あぁ!」
妹さんに腕を引かれ、家まで誘導された。
玄関にはいると妹さんは、ここで待っててください、と中へ入っていった。
「横谷……マジでごめん……大丈夫か……?」
「大丈夫だよ!気にしないで」