【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
Eighth*Kiss
颯希くんの相談【心瑠サイド】
「へぇ~……それで、こんなケガしちゃったのか」
「うん……なにも話してなくてごめんね」
次の日の朝、私は結季ちゃんに全て話した。
「ほんっと、無茶するわね~……」
「だって……」
好きな人のためなら、自分の命も惜しくないもん!
「ま、おめでとさん」
「ありがとう!」
そーだ私、青山くんと付き合うことになったんだ……。
今度は両想いの彼カノ。
夢みたいだ……。
「ゆーきちゃんっ」
「うわ、来た……」
もう日常的に聞こえてくる、結季ちゃんを呼ぶ声。
「おはよ、結季ちゃんっ」
「はよ……」
いつものように颯希くんに抱き着かれて、結季ちゃんは呆れた表情。
でも、少し嬉しそうにも見える。