【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「ねぇ、結季ちゃん!俺が付き合ってって言ったら付き合ってくれる?」
「無理」
「え~~っ!俺、泣いちゃうよ~……」
「勝手に泣けばいいじゃないの」
もう、結季ちゃんってば素直じゃないなぁ~。
「あ、そーだ!心瑠ちゃん、昼休みにちょっと話せない?」
「……昼休み?大丈夫ですけど」
なんの用かな?
「よかった!じゃ、昼休み、俺の席に来てね!勇吾も一緒にいるから!」
「はい!」
なにを話すのか見当もつかないけど……。
「てか、勇吾まだ来てないの?」
「一緒に行こうって言ってたんですけど、寝坊したって言ってました」
そう、今日から一緒に登下校しようねって約束したのに、青山くんってば寝坊しちゃって……。
「カッコわりぃな」
「うふふ、そうですね」
青山くんも抜けてるとこあるんだ。