【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
キーンコーン―――
「はぁ~……セーフ……」
チャイムが鳴ったと同時に、青山くんが教室に入ってきた。
「うわー、勇吾寝坊とかだっせー」
「うるせっ!今日だけだし」
颯希くんと青山くんの会話にクスッと笑う。
2人、本当仲良しだなぁ~……ま、私と結季ちゃんも負けてないけど!
「はーい、席についてー」
担任が教室に入ってきて、みんな席につく。
「青山くんが寝坊なんて珍しいですね」
「昨日は心瑠とのこと解決して安心して眠れたから寝すぎた」
なるほど!なんか嬉しい。
「腕、大丈夫か?」
「はい!大丈夫です!ほんの少し表面切っただけですから」
もう傷口はカサブタになったから、なにもしないで来た。