【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「はい、心瑠ちゃんここに座って!」
颯希くんがその辺にあった椅子を持ってくる。
「う、うん」
私が椅子に腰を掛けたのを確認すると、颯希くんは座りなおした。
「はい、早速だけど2人に相談があります」
「なに?」
青山くんが問いかける。
「実は俺、結季ちゃんに告ろうと思ってるんだ……!」
少し小声で言った。
「告るって……もう毎日してるようなものじゃん」
呆れたように青山くんが言う。
「それもそうだけど、真面目に告るの!」
「颯希……それ、本気か?」
「当たり前!俺、今まで色んな女の子と絡んできたけど、結季ちゃんほど好きになったのは初めてなんだ……」
颯希くんの真剣な表情に、本気なんだと感じる。