【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
颯希の指導【勇吾サイド】
―――放課後。
教室から掃除当番とクラスメイトが出ていき、俺と心瑠と颯希だけになる。
「………なんか、静かな教室って寂しいな」
颯希がポツリとつぶやく。
「お前が残れって言ったんじゃねぇか」
「まぁ、そうだけどさ」
たしかに寂しいけど。
「早速なんだけど心瑠ちゃん。結季ちゃんってどういう告白が嬉しいかな?」
「ん~……どうなんだろ……。でも、女の子ならストレートが1番嬉しいんじゃないですかね?」
「やっぱりそうか~……じゃあシンプルにどこかに呼び出して告るのがいいか」
颯希はカバンからメモを取り出してメモを取る。
「よし、早速告白の指導してもらっていいかな?」
立ち上がって颯希が言った。
「おう」