【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「そういえば最近、また勇吾の周りに女子が来るようになったよな」
颯希くんの言葉に耳を疑う。
「え……?」
ふと青山くんの方を見ると、前よりは少ないけど女子が何人か集まっていた。
全然気づかなかった……。
女子と話す姿に胸がズキズキ痛む。
「心瑠ちゃん、いいの?」
「……だ、大丈夫ですっ!」
青山くんは優しいから……私もその優しさが好きなんだもん。
それに……他の女の子と話さないで、なんてワガママは言えない。
「他の女の子に心変わりしちゃったら、とか考えないの?」
颯希くんの言葉が胸に刺さる。
「大丈夫ですよ、青山くんなら………」
そう言ったものの、自信なんて1つもない。
不安しか湧いてこない……でも、青山くんを信じてるもん。