【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
青山くんが他の女の子と話すなんて当然だ。
私だって青山くんの以外の男の子と話すときだってあるもん。
なのに……なんでこんなに苦しいのかな?
「……心瑠、本当に大丈夫か?」
「大丈夫です!考え事してただけですから……」
青山くんをワガママ言って苦しめたくない。
だから我慢するしかないんだ……。
HRが終わり、1時間目の体育の準備をする。
「あー、体育ほんとヤダ……ね?心瑠」
「…………」
「……心瑠?」
「……ん、あ!ごめん……聞いてなかった……」
結季ちゃんが話しかけてきてたのに聞いてなかった……。
「どうしたの?ボーっとしちゃって」
「ううん、なにもないよ!そういえば今日から選択種目だよね?」
そうだ!私バレーだったよね……あぁ……バレー苦手だ……。
「あーほんとだ!私サッカーで心瑠バレーだよね……一緒がよかったなぁ……」
そんなことを言いながら外に出る。