【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「へぇ~……侑里ちゃんが……ねぇ?」
「すっごく優しくて……もう好きになりそうになったよ!」
興奮ぎみの私の隣で、結季ちゃんは少し険しい表情をしていた。
「でも、侑里ちゃんてさ」
「ん?」
「青山くんのとこにずっといるよね?」
え……っ
「う、ウソ……?」
「また見てみて。私の見間違えかもしれないし」
侑里ちゃんが……青山くんのところに?
私の心は一気に沈んだ。
なんだろう、この複雑な気持ち……。
次の休み時間、私は青山くんの席をチラッと見た。
「……っ」
そこには、青山くんにくっつく侑里ちゃんがいた。