【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
心瑠へのいじわる【勇吾サイド】
「勇吾くん、お菓子いるー?」
最近、また女子がなぜか寄ってくるようになった。
心瑠が俺のところに積極的に来ないのをいいことに、来てるんだと思う。
俺としては心瑠にもっと来てほしいんだけど……。
心瑠って……俺が女子に囲まれててもなんとも思わないのか?
俺は試したくて、わざと女子と絡んでみる。
「勇吾くんってクッキー食べれる?」
そう言ってきたのは咲野侑里。
コイツ、前々からベタベタしてきてたんだよな。
ま、興味ねぇけど。
「あぁ」
「じゃ、今度作ってくるから食べて~!」
すると、心瑠と目が合った。
嫉妬してほしくてすぐにそらしたけど。
「あ、私ちょっとお手洗い行ってくるー!」
咲野が消えて他の女子の相手をする。