【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言





「はぁ!?別れた!!?」



次の日の朝、結季ちゃんの声がまだ数人しかいない教室に響き渡った。



「しーっ!結季ちゃん、声大きいよっ」



「あ、ごめんごめん……で、なにがあったの!?」



結季ちゃんは『信じられない』という顔をしていて、私の両肩をガシッと掴んだ。




「じ、実は昨日……」



私は昨日のことを全て話した。
私が優しさのつもりで言った言葉で青山くんを怒らせちゃったこと。
青山くんから「別れよう」ってメールがきたこと。



こみ上げてきそうな涙を堪えて、全部話した。




「………ねぇ、心瑠」




私の話を聞き終えた結季ちゃんは鋭い目で私を見つめる。




「はい……?」




私が首を傾げると大きく息を吸って、




「アンタバカなの!?」




と、耳の鼓膜が破れそうなぐらいの声で言った。
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