【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「でも……っ」
「もう、いいの!青山くんにはワガママ言えないもん」
もう見てるだけでいい。
見てるだけで幸せなんだ……。
「青山くん、おはよーっ!」
「あれ、今日は1人なのー?」
すると、青山くんが教室に入ってきた。
「あぁ、もうアイツとは別れた。一切関係ねぇ」
「……っ」
青山くんの言葉が胸を突き刺す。
なにも間違っていない。
関係ないもん。
でも……はっきり言われちゃうとなんかショックだな………。
「アイツ……心瑠のこと、なにもわかってないんだから……」
結季ちゃんがため息混じりに言った。
「もう、いいの……結季ちゃん」
「そっか……」
結季ちゃんはもう何も言わなかった。