【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
それから1週間。
私と青山くんは話すことも目を合わせることもなくなった。
目が合ってもそらされるし、もう青山くんは私を好きじゃないってそのたびに実感する。
青山くんの隣には常に侑里ちゃんがいるようになった。
もう、青山くんと私はただのクラスメイト。
なんの関係もない。
でも……やっぱり青山くんが好きで、目で追ってしまうんだ。
もう、好きでいちゃダメなのに……私未練たらたらだ。
これ以上、関わったらもっと青山くんを好きになってしまう。
なのに……
「はい、じゃあ今日の掃除当番は青山と……横谷な」
………神様はいじわるだ。
もう、なんで私と青山くんがよりによって掃除当番なの。
うちのクラスは40人もいて、いろんな組み合わせができるのに……。
「じゃ、かいさーん!」
担任の声でクラスメイトは次々と教室を出ていく。