【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
そして、男子生徒は制服のリボンをほどく。
「心瑠ちゃん、肌白いね」
ヤダ……触られたくない……。
「誰か……助けて……っ」
ふと、青山くんの顔が頭をよぎる。
「青山くん……青山くんっ!助けてください……っ!」
私は大声で叫んだ。
青山くんは来ないってわかってるけど……でも、無意識に叫んじゃってたんだ……。
バーン―――
すると、勢いよく空き教室の扉が開かれた。
「心瑠………っ!!!」
私の好きな人が、扉の向こうに立っていた。
ウソ……。
「青山くん……」