【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
青山くんの隣には侑里ちゃんがいた。
「お前らなにしてんだよ」
青山くんは男子生徒3人を睨む。
「いや、侑里が自由にしていいって言ったから……」
男子生徒の言葉に表情を歪ませる。
「咲野……お前……っ」
「ち、違うの……っ!私はただ青山くんに振り向いてほしくて……それに、心瑠ちゃんはもう彼女じゃないし、どうでもいいじゃない!」
「……なにしてくれてんの?心瑠は不器用で超鈍感で俺のいじわるに気づかなくて……でも自分より他人優先の優しいヤツなんだよ!お前みたいなヤツには興味ねぇ」
青山くんの言葉に驚きを隠せなかった。
侑里ちゃんも青山くんの本性に驚いている様子。
「………わかったら、さっさと消えろ」
「……っ」
侑里ちゃんは唇を噛みしめて、男子生徒と空き教室を出て行った。