【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
Tenth*Kiss
デートの約束【心瑠サイド】
「へぇ~……まぁ、よかった。2人が仲直りして。鈍感カップルだね!」
「うぅ……っ」
次の日の昼休み、私は詳しく昨日のことを結季ちゃんに話した。
「で?青山くん、本性を侑里の前で出しちゃったの?」
「うん……でも青山くんは『もう別にいい』って言ってた!」
なんかもう、めんどくさくなったって。
これからは素の勇吾でいるって言ってた。
「ふぅーん……おめでとさん」
「ありがとう、結季ちゃん!」
すると、聞き慣れた足音がだんだん近づいてくる。
「結季ーっ!!!」
「うわっ!もう……颯希ってば……」
颯希くんは結季ちゃんに思いっきり抱き着いた。
「えへへ……あれ、結季、シャンプー変えた?」
「あぁ、うん」
すごい、颯希くん!
そんな変化にも気づいちゃうんだ!