【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「わ、わかりません………」
おそるおそる答えると、化学の先生の顔は一変した。
「ウトウトしてるからそうなるんだろ!ちゃんと目を覚まして授業を聞きなさい!」
「ご、ごめんなさい……」
クラス中から笑いが起こる。
はぁ~……恥ずかしい……。
「全く……じゃあ授業を再開します」
そしてまたワケのわからない授業が再開された。
眠くて全く授業の内容が頭に入ってこないけど……。
「心瑠、またシャーペンで刺すぞ」
「……っは!」
悪魔の声が聞こえて目を覚ます。
「ふ、起きたな」
「勇吾がシャーペンで刺してくるのイヤだもん……」
あれ、結構刺激くるよ!?
地味に痛かったんだけど!?