【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「やっぱり人気なんだ、アイツ」
「当たり前じゃん!あの可愛い容姿に小動物みたいなしぐさ!そして男慣れしてない純粋な感じ!あれはモテるよ」
へぇ………。
「まぁ、みんなの前では猫被ってる勇吾には合わないんじゃない?」
颯希はククッと笑う。
「……うるせぇ。別に、面白いヤツだって思っただけだし」
「ふぅーん?それならいいんだけどっ」
颯希うぜぇな……。
まぁ、アイツに近づきたいって思ったのは事実だ。
―――そして放課後。
たまたま一緒に掃除当番になり、俺は横谷心瑠に近づくチャンスだと確信した。
そして俺は人違いしたお詫びとして、自分の言うことを聞かせることにした。
あまりにも横谷心瑠の反応がいちいち面白いから、これからもからかいたいって思ったから。