【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
初放課後デート【心瑠サイド】
「おまたせ~~っ!」
昇降口に着き、私は勇吾に後ろから抱き着いた。
「ほら、心瑠可愛くなったでしょ?」
結季ちゃんがにこっと笑う。
「わ!ほんとだ!心瑠ちゃん可愛くなってる~!」
颯希くんが私の顔をまじまじと見る。
「でしょ!ね?青山くん!」
勇吾の方を見ると、少し不機嫌な表情だった。
どうしたんだろう……?
「……あぁ」
「ふふ、じゃ、颯希行こうか。じゃあね!」
結季ちゃんは「お邪魔虫は退散しましょ」と、昇降口を出て行った。
え……この状況……なに!?
勇吾、少し不機嫌そうだしどうすれば……?
「あの……勇吾?」
「……なに?」
ひぃい……!不機嫌だ……。