【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「こんなとこで大胆だな?」
蒼空はクスクス笑っている。
は、恥ずかしい……。
「……っち、邪魔すんじゃねぇよ」
「はいはい、じゃあな。……あ!青山」
なにかを思い出したように声をあげた。
「なんだよ」
「………もう、心瑠を泣かすんじゃねぇぞ」
……っ!蒼空……きっと、私が泣いてたときのことを言ってるんだよね。
「……あぁ」
「じゃあな」
蒼空は手をひらひらさせて、昇降口を出て行った。
「……そろそろ、ショッピングセンター行くか」
「う、うん!そうだね!」
あー……蒼空に次会ったときにからかわれそう。
イヤだなぁ~……。