【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「早く、キスして?」
ニヤリと笑いながら、真っ赤な横谷心瑠にキスさせる。
キスしたら、俺と関わらずにはいられなくなるだろ?
ちゅ……
柔らかいその唇に少しドキッとした。
……いやいやいや。
俺、なにコイツにちょっとドキッとしてんだよ。
「これからよろしくな?心瑠」
呼び捨てしただけでまた真っ赤になる心瑠。
どんだけ男子に免疫ないんだよ……。
幼なじみの男子には普通に抱き着くくせにな。
「ま、これからからかってやるか」
てか、俺アイツに本性見せちまったな。
なぜかアイツの前になると自然と本性でちゃったんだ……。
なんていうの?
アイツの反応が面白いからからかいたくなったっていうか……俺のSっ気が出ちゃったっていうか……。
まぁ、アイツにならいっか……って思ったんだ。