【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
自動販売機でジュースを買い、教室に戻る。
すると、私の隣の席には人がいっぱいたまっていた。
「青山くん!さっきの授業のこの問題の解き方教えて!!」
「私も~!」
青山くんと呼ばれるその人物は爽やかに笑って対応する。
「1人ずつ教えるね」
私の隣の席の、青山勇吾くん。
彼は容姿端麗で優しいから女子から大人気だ。
休み時間にはたいてい女の子がたくさん彼の席に集まる。
「青山くん、相変わらずモテモテねぇ~……」
「うん……すごい人気」
結季ちゃんとそんなことを話しながらジュースを飲む。
隣の席だけど、青山くんとはあまり話したことない。
てか、話しかけづらいっていうか……私なんかと格が全然違うもん。
「私は青山くん、爽やかすぎて苦手だけどね」
結季ちゃん、たしかに爽やかな人苦手そうだもんね。