【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言





「まぁ、頑張りなさい」



「う、うん」



結季ちゃん、ちょっと楽しそうだし……。



「なぁ、横谷」



すると、前の席の野田くんが話しかけてきた。



野田くんはあんまり話したことないんだけど、青山くんに続くモテモテ男子。
クールで人とあんまり話さないんだ。



「は、はい!?」



「あのさ、昨日休んでたから昨日とったノート見せてくれねぇ?」



あ、そーいや昨日野田くん休んでたなぁ……。



「いいよ!」



机から昨日の教科のノートを出して、渡した。



「さんきゅ」



すると、普段は笑わない野田くんがふわっと笑った。



「っ」



野田くんってこんな風に笑うんだ……。
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