【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
心瑠は俺のベッドの上に座った。
「勇吾……なにかあったの?」
なにも知らない心瑠はそんなことを聞いてくる。
「ねぇ、ゆう……きゃっ!」
俺の名前を呼びかけた心瑠の両手首をつかんで、ベッドに押し倒した。
「勇吾……!?」
「なぁ」
俺はいつもより低いトーンで口を開いた。
「う、ん?」
「なんで昨日、アイツといた?」
「アイツ……?あぁ、蒼空のこと……?」
「あぁ」ってそんな普通でいられるのかよ。
「なんでアイツにチョコ渡してんだよ」
「蒼空にチョコ?あげてないよ?」
心瑠は首を傾げる。