【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
《ど、どうすればいいのですか》
そう返信して、ケータイをブレザーのポケットに戻す。
「心瑠、どうかしたの?」
結季ちゃんが心配そうに私を見る。
「ううん!別になにもないよ!」
なにもないことないよ!!!
慌てていると、またケータイが震えた。
《もういい。お前を巻き込むけど自分でなんとかする》
はぁ!?
わ、私を巻き込むっ!!?
い、意味がわからないんだけど……。
パニックになっていると、青山くんの近くにいた女子が、
「ねぇ、青山くーん?いつになったら遊べるのー?」
と、甘い声を出しながら言った。
ガタン―――
すると、青山くんが立ち上がった。