【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「ごめんだけど、遊べない」
青山くんのはっきりした声に、クラスのみんなが注目する。
「え?遊ぼうって約束したじゃん!」
「それがさ、守れなくなったんだよね」
「なんで?」
女の子が問いかけると、青山くんはスタスタと私の方に近づいてくる。
え!?
こ、こっちに来てる!!?
そ、そんなワケない、よね?
てか、そうであってほしい!!!
ぐっと目を閉じる。
すると、私は誰かに引き寄せられた。
「きゃ……っ!?」
目を開くと、青山くんが椅子に座った私の肩を抱き寄せていた。
「俺、彼女できたからさ」
「え!?」
ちょ、ちょっと待って……彼女って……
………私!?