【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「あ、あの、青山く……」
「女子除けに協力しろ」
小さい声で青山くんが言った。
「そ、そんな……」
私が彼女とか無理があるよ!!!
私なんて平凡女子だし、こんな王子と付き合えるようなヤツじゃないもん!
すると、クラスメイトはざわざわし始める。
「横谷さんが青山くんの彼女!?」
「うそー!」
あぁ……私の人生終わった……。
「もし、心瑠をいじめたり傷つけたりしたら俺が許さないから。わかった?」
青山くんがそう言うと女子たちは頷いた。
ほ、本当に私これから大丈夫かな……。
「ま、そういうことだから」
キーンコーン―――
HRの始まるチャイムが鳴り、私を解放すると、青山くんは平然と自分の席に戻っていった。