【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「え!?あれ、クマかよ」
「えへへ……私絵心なくて……たまにノートの端っこに練習してるの……」
まぁ、上手くならないんだけどね……。
「はは……横谷おもしれぇーな」
「へ!?」
お、面白いって言われた……!?
しかも今度は笑顔じゃなくて、声に出して笑ってるし……!
「このうさぎ、……じゃなかった。クマ、好きだわ」
「え!?あ、あ、ありがと……?」
これはお礼を言うべきなのか……。
「じゃ、ノート写すわ」
「う、うん」
野田くんは前を向いて、ノートを写し始めた。
なんか今日は、野田くんの意外な一面を見れたなぁ……。
そんなことをボーっと考えていた。